基礎化粧品のポイント

スキンケアの要は「保湿」。 水分を補うのではなく肌そのものの保湿力を高める。
あなたは鉢植えの花を育てたことがありますか? 一生懸命、水や栄養を与えても育たず、結局枯らしてしまった......、 などという経験はないでしょうか。枯れてしまったのは、土や根の状態が悪く、水や栄養を与えても身にならなかったから でしょう。
肌にも同じことがいえます。化粧水をたくさんつけても、肌そのものに水分を維持する力がなければ、化粧水の水分は蒸 発してしまいます。本当の保湿は、肌の中で水分を保つ力を高めること。鉢植えの花も、土壌を改善し、ていねいにケアす ると美しい花を咲かせるように、肌も土台からととのえれば、美しさを保つことができるのです。

薄さ約0.02mmの角質層が肌のうるおいを保つ

肌の保湿について重要な働きをしているのは、皮膚のなかでも表皮のいちばん外側にある「角質層」です。角質層は、わ ずか0.02mmほどの薄い層ですが、そこに約1%の水分を含んでいます。
角質層で水分を維持できるのは、セラミドなどの角質細胞間脂質のおかげ。セラミドは水と結合し、湿度が0%になって も水分が蒸発しないほど、高い保湿力を発揮するのです。

加齢とともに減少する保湿成分をスキンケアで補う

肌のうるおいを保つために欠かせないセラミドですが、体内のセラミドは加齢とともに減っていくため、化粧品でセラミ ドやヒアルロン酸などの保湿成分を補う必要が出てきます。この「保湿力を高めること」が、スキンケアの最大のポイント です。
ちなみに、化粧水や美容液に配合されるヒアルロン酸は、真皮までは浸透しません。ヒアルロン酸はもともと真皮に存在 するものですが、化粧品には、保湿成分として配合されています(→化粧品の美肌成分)。

角質層で水分が保たれるしくみ

角質細胞どうしをつなぎとめる角質細胞間脂質 角質層の構造は、レンガとセメントにたとえられます。角質細胞がレンガだとすると、角質細胞間脂質はセメント。積み重 なるレンガを、セメントのような役割をもつ角質細胞間脂質がつなぎ、水分を保持したり、バリア機能を保ったりしていま す。
高い保湿力をもつラメラ構造 角質細胞間脂質(セラミド)は、水分をサンドイッチ状にはさみ込む性質があります。この構造はラメラ構造と呼ばれま す。ラメラ構造に組み込まれた水分は、湿度が0%になっても蒸発しません。